令和2年5月23日(日)、青年部例会をZoomにて開催し、「今、診断士ができること!」と題して、青年部有志6名から発表を行いました。

診断士自身ができることは何かを考えていただくことを目的として、「コロナウイルス感染症で影響を受ける中小企業への対応」、「今だから活かしたい!診断的ITツール活用」の大きな2つのテーマで発表しました。

前半の「コロナウイルス感染症で影響を受ける中小企業への対応」では、まず、短期的な対応として資金繰りの勘所や、主な融資制度・補助金等について解説し、会社の現状を把握し今後の戦略を検討する上での有用なツールとして「ロカベンシート」や「経営デザインシート」について紹介しました。

中長期的な視点では、リーマンショックで危機に直面したことを契機に、原価管理の強化や多台持ち・多能工化で企業体質を強化した金属加工業、ニッチ分野への投資で新事業を創出したシステム加工業、コロナショックを契機に医療用ガウン製造に乗り出した縫製業等の事例について学びました。

後半の「今だから活かしたい!診断的ITツール活用」では、テレワークを阻む3つの壁、「コミュニケーション」「管理」「インフラ」のそれぞれの解決に向けて、無料で使えるITツールを紹介しました。

また、中小企業におけるIT活用事例として、運送業、小売業、建設業、サービス業のそれぞれの課題解決に有用なITツールや、先進的な活用事例を紹介しました。

青年部初となるオンライン開催でしたが、登壇者6名を含め24名が参加し、多くの皆さんにはその後の懇親会までお付き合いいただきました。青年部員の紹介で初参加された、協会未入会の方や2次試験に合格したばかりの方からは、「様々な観点からの情報を聞くことができ、非常に有意義だった」「協会への入会後には青年部にもぜひ参加したい」とのご感想もいただきました。

今回、発表した青年部員からは「普段は会社員として、中小企業支援策を具体的に追いかけることも少ない身ですが、目まぐるしく変わる支援制度や、変化に対応する企業事例を勉強する良い機会になりました」との感想が聞かれました。このような環境下ではありますが、青年部では今後も、オンライン開催等の手法を活用しながら、同世代の交流を促進しその活躍を応援するための企画を考えてまいります。

(文責 青年部運営委員 太田 宜志)